真空管アンプ バイアス調整アダプターの製作 (Bias King)

真空管ギターアンプでは真空管の交換時などには必ずバイアス調整を行なう必要があります。
ギターアンプによってバイアス電圧値が決っており、測定点の電圧を調整するのが一般的だと思います。
しかし、素人にはバイアス電圧値や測定点なんて解りません。

そこで登場したのがバイアスキング(Bias King)です。これはアンプの真空管ソケットと真空管の間にアダプタ−を入れるだけでバイアス電流値が表示される優れものなのです。これを使えばアンプ部を取出す必要が無く簡単に測定できます。
このバイアスキングは早い話がデジタル電流計(電圧計)です。カソードに流れる電流を計測しているだけですので自作できるのでは・・・・
それでは同じ様な物を製作してみよう!
製作に必要な物
1、真空管ソケットアダプター
8ピンオクタルベ−ス V8BASE
8ピンオクタルソケット V8PI
2、1Ω/3W抵抗
抵抗は3W以上のもの1個
3、配線用 耐熱電線
真空管は発熱するため耐熱の電線使用
AWG20 1.8Φを使いました。
4、終端コネクタ
パソコン用の不要になった4PIN電源コネ
クターを使いました。
5、電圧測定用デジタルテスター
デジタルテスターの方が用途も広く安い

回路図のようにプレート、カソード、グリッド、GNDをソケットから引き出すだけです。
製作の注意点としては、
1、8ピンオクタルベ−スの穴あけ
引き出し線4本分を通すための穴あけが必要です。
2、カソード、GNDの引き出し8番ピン
8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケットとの結線でカソード(通常はGNDに接続されている)8番ピンはオクタルソケット(緑)とオクタルベース(黒)は電流検出用の1Ω抵抗を入れるため別々に引き出す必要があります。
引き出した後、1Ω抵抗を接続してください。私は終端コネクターまでの途中で被覆は剥いで半田付けしました。
この1Ωはオームの法則より V=RI
電圧(V)=1Ω(R)×電流(I)であるので電圧=電流として電流値を直読するためのものです。
(38mVの場合は 38mA)
3、その他の結線
2番ピン:8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケット間接続
3番ピン:8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケット間接続
4番ピン:8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケット間接続
5番ピン:8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケット間接続
7番ピン:8ピンオクタルベ−スと8ピンオクタルソケット間接続
ただし、
3番ピンはプレート(赤)ですので引き出し線必要
5番ピンはグリッド(黄)ですので引き出し線必要
1番ピンと6番ピンは5極管では使用してませんので接続不要
以上で写真のようなアダプターができました。
さて、使用方法を説明する前に真空管の動作原理等を理解しないといけないのですが・・。
私はここで解説するほど詳しくありませんので個人で勉強してください・・・・と言ってしまったら前に進めないので、バイアスキングの使用方法をそのまま使いましょう。
今回、プレート、グリッドのラインを引き出しましたのでバイアスキングでは測定できない+B電圧とバイアス電圧が測れるお得な仕様となってます。(バイアスキングでは最初に別途テスターで+B電圧を測らないといけません。)

↑これがバイアスキングの説明ですが、(緑)−(黒)間をデジタルテスターで測ればバイアスキングと同じように使えます。
バイアス電流の設定値は

6L6GCでプレート電圧(赤)−(黒)間 450Vの場合は
LOW
(30×500)÷450=33.3mA
HIGH
(30+5)×636÷450=49.5mA
よってバイアス電流値は33.3mA〜49.5mAで設定するのが良いことになる。
この電流値の間は音を確認して決定するのもいいでしょう。バイアス電流を大きくすると真空管への負荷が掛かるため寿命がその分短くなるようです。
このアダプターを使用することで簡単にバイアス電流を設定でき、今までバイアス電圧での設定に不安を感じていたことが解消されます。ただし、真空管アンプでは500V程の高電圧が掛かってますので、お約束事ですが自己責任でどうそ・・。
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投稿者 masakoro : 2007年05月31日 19:22
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